型枠大工の求人は東京都、八王子の株式会社松田技建 | 型枠工事の流れ

拾い出しは型枠工事の最初の工程であり、図面から必要な部材を正確に読み取り、作業全体の段取りを整える重要な作業です。一つひとつの寸法や数量を見落とすことなく拾い上げる力が、現場の完成度を左右します。また、数字を扱う作業に興味がある方にとって、大きなやりがいを感じられる工程です。

必要な資材が決まった後、木材等を図面通りに加工する工程へと移ります。ミリ単位の誤差が建物の仕上がりに影響するため、正確な作業が求められます。寸法通りに材料をカットし、角度や形状を調整していく過程には、職人の感覚と集中力が生きています。地道な工程でありながら、現場で組み上げる瞬間を支える大切な作業として、ものづくりの基礎を深く学びたい方に適しています。

加工された部材を現場に搬入した後、まず行うのが墨出しと敷桟の作業であり、施工精度を左右する重要な役割を持っています。設計図の通りに正確な位置へ線を引き、基準を作ることで全ての作業が整います。続く敷桟は、型枠の水平や安定性を保つための土台づくりであり、施工全体を支える基準点になります。現場の空気に集中しながら図面の意図を読み取り、手と目で形を整える工程です。

建込みは、加工済みの部材を現場で組み立て形にしていく作業です。水平や垂直を意識しながら正確に組み上げていくことで、建物の骨格が生まれます。その後の締め固めでは、組み上げた型枠をしっかり固定し、コンクリートの圧力に耐えられる状態へ整えます。一つの狂いも許されない工程だからこそ、緊張感と達成感が共にあり、職人としての成長を得られやすい瞬間です。

組み上がった型枠の中へコンクリートを流し込む作業が打設です。固まり切る前にムラなく流し込み、型の隅々まで行き渡らせることが構造体としての強度に直結します。気温や湿度に応じたスピードと判断が求められるため、職人の経験と感覚が活かされる場面です。打設中はチームで声を掛け合い、全員で集中して取り組む工程となるため、緊張感の中でも協調性や観察力が磨かれていきます。

コンクリートが十分に硬化した後、型枠解体を通して建物の姿が現れます。最終工程となるこの作業には、他の工程とは異なる繊細さと判断力が求められます。強引に外すとコンクリート面を傷つけてしまうため、手順に沿った丁寧な対応が必要です。これまでの工程の成果を目の当たりにする感動と現場の締めくくりを担う責任を感じながら、仕上げの美しさを大切にできる方に向いています。